なぜ、いらないものを欲しがるのか? その1
コラム
注文住宅を建てる時の一番の楽しみといえば、間取りを考えることですかね?
ほとんどの場合において、現在のお住まいよりも家が広くなるので、
あれも!これも!というように、どんどん夢が膨らんでいきます。
そんな時、何をどう考えるのかによって、
あとあと後悔しない家づくりが可能になります。
今日のテーマは「使わないものを作らないために」です。
世の中のお父さん憧れの的?「書斎」を取り上げながら考えたいと思います。
書斎が欲しい。という方、結構いるのです。
しかし、実際に書斎を作ったのにも関わらず、全然使わない方もいるんですね。
なぜ、欲しかった書斎を使わないのでしょうか?
いくつか理由が考えられます。
■イメージとは違う!
建てる前の家では、ほとんどの方が書斎を持っていません。書斎を実際に使った経験がないんですね。
ということは「欲しい」と言っている段階では、書斎を使っている「イメージ」しかないのです。
ですから、いざ書斎を使ってみると「イメージとは違う!」ということが起こる可能性があります。
イメージは大事ですが、より具体的にそれを膨らませなければ、結局無駄なものを作ってしまうことになってしまいます。
■何をするのか決めてなかった。
一口に書斎と言ってもいろんな役割があるんですね。
執筆。読書。パソコン。ゲーム。模型づくり。展示。うたた寝。などなど
「書斎の使い方」にルールはないので、その目的に応じて自由に使うことができます。
ただ、その目的によって必要な「モノ」は変わってきますよね。
広さ、机(大きさ・配置)、棚(位置・数・大きさ)、窓(位置、大きさ)などなど、
小さな空間と言えど、目的に応じたベストな「モノ」があると思います。
ということはやはり、
「とりあえず」書斎を作ってから何をするのか決める。ではなくて、
これを「やりたい」から書斎を作る。
という考え方がとても大事になってくるのだと思います。